飯豊連峰 北股岳(2,024.9M)

GPSLOG出合下撮れなかった 5日18時天気図 5日18時衛星写真 6日9時天気図 6日9時衛星写真 美しい場所だ
婆マクレへ 滝沢 梶川 石転ビの出合 さて、いくか ホン石転ビを見上げる
北股の岩尾根 頑張りどころだ 着いた。右が管理棟 ステキな女性パーティー 北股岳まであと少し 扇ノ地神〜梶川峰
北股岳山頂 門内岳の祠 三本樺を振り返る 梅花皮の大滝 タムシバが眼を引く 温身平


日 時   平成19年5月05日(土)〜06日(日)  
参加者  高橋(JGφOPL)さん、石井(JJφNEN)さん、小川(JFφGZF)さん、宮下さん、小野さん、中村さん、LTQ(私)
日帰り  榎本さん、渋谷(修)(JHφLOM)さん、坂場(JHφDAE)さん
行き先  飯豊連峰 北股岳〜門内岳
天 候   5月5日 曇り時々晴れ
      5月6日 曇り時々小雨
気 温   5日 AM06:00〜PM24:00 9.1度〜20.6度 
      6日 AM01:00〜PM12:00 10.5度〜17.3度(気象データ観測ポイントは山形県小国町)
風 速  5日 0M〜5M 
      6日 0M〜1M(気象データ観測ポイントはは山形県小国町)
風 向  5日 NW〜WSW〜NNW〜N 
      6日 NNW〜SSE  
ウインドプロファイラ
      5日18:00(観測地 新潟県高田)1KM W 1M ;2KM WSW 11M ;3KM W 14M ;4KM :***
      6日09:00(観測地 新潟県高田)1KM SE 6M ;2KM SSE 11M ;3KM  ;*** 4KM :SSW 16M
装 備   春山小屋どまり
登はん用具:ピッケル・アイゼン
雪山装備:Wストック
ナビ用品:GPS、Mポインター、地図、シルバコンパス
防寒具:合羽で代用・フリース 、ダウンジャケット(薄物)
飲み物:水 500ml ポカリスエット500ml
食料品 ハイカロリーぜリー2個 握り飯5個 菓子パン3個、カロリーメイト(行動食)
その他 非常食1,000Kcal分
残 量  非常食
5日夕、6日朝は共同食


コースタイム 事柄 備考
5日
05:45分 自宅発
06:00分 集合場所出発
06:30分 関川村の集合場所
07:15分 天狗平着
07:40分 天狗平発(420m)
08:00分 温身平(450m)
08:15分 堰堤
08:33分 AXLさんとスライド
08:50分 うまい水(590m)
09:00分 婆マクレ
09:20分 滝沢ノ出合の少し下で雪渓に乗る
09:24分 滝沢ノ出合
09:31分 梶川ノ出合(690m)
10:08分 石転ビノ出合着(870m)
11:30分 ホン石転ビの出合(1,250m)
13:20分 梅花皮小屋着(1,850m)


6日
06:00分 梅花皮小屋発(1,850m)
06:35分 北股岳山頂(2,024.9m)
07:30分 門内小屋着(1,865m)  石井さんは小屋の点検、私はLTKと交信
07:50分 門内小屋発
08:10分 扇ノ地神(1,889m)
08:35分 梶川峰(1,693.2m)
10:02分 湯沢峰(1,021m)
11:13分 梶川尾根登山口(420m)


GPSデータ
TP積算距離    
TP移動時間    
移動平均速度   
全体平均速度   
累積標高(+)    
最高到達点    
以上GPSデータ
今回は、石転ビの出合まで衛星信号を捕捉できなかったので割愛する。

概略
5月連休に行きたい所が前半にあったのだけど、仕事と講習の予定がかみ合わずに見送り。後半せめて、1泊で近場で行きたいと考えていた。HZUさんの管理サイトで大淵〜天狗平までの道路は連休後と当初情報が書かれていた。

それで、石転ビを登り、西俣尾根を下山する事を考えたが、後日やはり、HZUさんのサイトで2日には大淵のゲートの規制が解除されると知りそれなら、下山を梶川尾根として計画した。OPLさん、NENさん、中村さんに声を掛けると良いねえ〜。と快諾を頂き、GZFさん、宮下さん、小野さん、が参加頂く事となりました。また、所用で泊れない榎本さん、LOMさん、仕事の合間を観て急遽、DAEさんがスキーで日帰りでのご参加を頂いた。

なお、石転ビを登りに利用したのは、雪渓の危険を避けるには登りと判断したためで、下りのエスケープは6日朝から荒天なら石転ビ沢を下る。門内で悪天候に捕まったら、門内沢を下山と考えていた。
雪の残るホワイトアウトした梶川尾根を下山する自信はなかったので悪ければ門内沢と考えていた。ただ、吹雪かれて表層雪崩の可能性があれば停滞しかないだろう。・・・・・門内小屋ならLTKが無線交信が良好なのでまあ、よかろう。と考えた。




記録
6時に集合場所に行く。今日の天気は心配要らないようだ。時間通りに集合して出発する。予定より順調に進んで関川村の集合場所でGZFさんと合流。予定より全て早めに推移する。天狗平着、準備にかかると直ぐにブヨがワ〜ンと寄って来た。アッ、チクショウ!とアチコチで怒りの声。僅かな期間だが、ヤツらも必死だ。カイカイしながらも天狗平の出発も30分以上早く出ることができた。

雪が少ない事を予想して、石転ビの出合まで余裕を持った計画でいたが、日帰り組は、口では時間的に行ける所までと言っていたが、ナニナニ、前半から快調なペースで泊り組みの牛歩を引っ張ると言ったらウシに怒られそうだ。
雪は少ない。砂防の堰堤を越えて暫くは雪を見ない。

スキーを担いだ方が登りの私達に道を譲るために待っていてくれた。良く見たら、AXLさんだ。あれ?下山しちゃうんですか?今晩呑めると思ったのに・・・・と残念。お聞きすると、小屋の水場はバンバン出ている。との事。素晴らしい!水がでているのこの上なく嬉しい。
呑みはまた次の機会にとスライドした。

うまい水付近も雪は少ない。じゃんじゃん水は流れていた。
婆マクレを通過する時に、結構な人数のスキーヤーとスライドした。雪が少ないので地竹原付近も歩き難い。昨年の雪崩の跡が痛々しいし歩き難い。一度河岸段丘に上がり滝沢の出合いの少し下で雪渓に乗った。
雪渓が極端に凹んでいる所はないが、縦に割れている。慎重に登る。自分で万が一と感じるところは、前の方と歩く間隔を離す。割合この辺は私は神経質な方だ。例えば、急な下りで落石を起こしそうなところは前の方とフォールラインが外れるまで私は降りない。

梶川は随分雪が少ない。出会の通過は問題なかったが、今後窪んでくるのもそんな先の話ではなさそうだ。梶川ノ出合い上の水場もジャンじゃん流れていた。

ドンドン日帰り組は先行していく。一番最後にボクが石転ビの出会いに到着。いくら荷物が重くてももう少し頑張りましょう(^^)
石転ビの出合の水場は使えなかった。ここで少しユックリして、日帰り隊はいよいよダッシュをかける。

私等泊り組はユックリ進む。初めて石転ビを登る方も何人かいらっしゃるので、とにかく最後が辛くなるのでペースを落としてユックリ行きましょう。とペースダウン。出合から上は、思いの外デブリ、落石の痕跡が少ない。とはいえ、油断は禁物で上部には常に神経を使う。
後方を振り返ると、10名くらいのパーティーが見える。

最後の苦しいところを通過して小屋に到着。待ちくびれた日帰隊の首が伸びていた。荷揚げをサポート頂き有難うございました。
LOMさんは既に北股岳までピストンしたきたとのこと。凄い。


日帰隊とスキーヤー3人を送りビールを治二清水でビールを冷やして乾杯。
石転ビ沢上部の急登で、「もう二度と来ない!」と云った方も既に上機嫌。
山登りと二日酔いは似たところがある。懲りるのだが直ぐに忘れるんですね。
時間が早いので、ユックリ呑みはじめる。

人心地がついた頃、後方に見えたパーティーが到着した。後でお聞きしたら峡彩ランタン会の方々とのこと。
夕方が近づいた頃、女性3名パーティーが到着した。
後ほどお話を聞きすると、彼女達3名は蒜場山〜大日岳を経て来られたとのこと。
凄いなあ〜。名だたる、薮の難所を女性3名で突破してきたのだ。
3名の方を交えて色々と話ながら楽しい時間を過ごさせて頂きました。皆さんとても元気で良い笑顔で充実した山行ぶりを感じました。


6日
夜中に1度喉が渇いて水を飲む。3時頃寒くて眼が覚める。夏用のD150gのペラペラのシェラフだからまあ仕方ないか。3シーズンを使っている方は、上着を脱いで寝ている。OPLさんは私より更に薄く、シェラフカバーだけ。ヤッパリ寒い様でモソモソしている。

充実の3人の女性パーティーは早々に準備をする。やはりあの蒜場〜大日を行く方々だ段取りが手馴れている。テキパキと準備を進めて5時には石転ビ沢を下っていった。

一方、怠惰な私等は6時に小屋を出る。私は冬靴とアイゼンのテストも兼ねていたので小屋前から石だらけの登山道をアイゼンで歩く。2列目の爪が前に出ているが、前爪が長いので前爪で立ち込むのにも問題はないようだ。

北股岳の僅か手前でパラパラと小雨が落ちてくる。大日岳、飯豊本山方向に傘雲が見える。雨も時間の問題。先を急ごう。夏道は部分的に氷に覆われているので歩き難いでの、雪庇と薮の間注意しながら歩く。GZFさんと、この辺は大きな雪庇がでるところだけど、半分くらいですかね?等と話しながら進む。


門内小屋に着くとNENさんは早速、点検を開始する。やはり雪による傷みがでている。LTKと無線交信し、予定通り梶川尾根下山を伝える。LTKによれば、午後から急速に降水確率が上がるとのこと。大休止を早めに切り上げ扇ノ地神を目指す。

梶川尾根の下り。梶川峰までは何の問題も無いが三本樺付近から湯沢峰までの間か難しい所がある。勿論も、雪が消え視界があれば何の問題もないのだが・・・・
そのため、ガスられた場合は門内沢を下るつもりでいた。

梶川尾根は雪が多く残り、どこの場所にいるのかイメージが掴み難い。実際、五郎清水の下り口を通過している(GPS LOG)が全く判らなかった。湯沢峰まで、雪を使い随分時間的に稼いだ。湯沢峰で少しユックリして下山する。
800m付近から傾斜が急になる。飽き飽きした頃、湯沢脇の登山口に着いた。

梅花皮荘に着くと、昨夜、梅花皮小屋でお会いした女性3名パーティーがバスで梅花皮荘を丁度、出発した所だった。
皆さんとても良い笑顔で手を振ってくれました。
また、東北の山に来てください。
私達も梅花皮荘の温泉で汗を流して帰途に着いた。

全員元気に無事に山行を終えることができました。
日帰隊の皆さんお手伝い頂きありがとうございました。
天気も何とか持ち堪えてくれて、「言い出しっぺ」としては、皆さんに感謝したりホッとしたりしています。

ありがとうございました。






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